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災害調査 課題名  

研究代表者雪氷防災:上石 勲実施期間平成18年度
研究参加者雪氷防災:山口悟、北大低温研:兒玉裕二、北海道教育大学岩見沢校 尾関俊浩
雪崩事故防止研究会:阿部幹雄、樋口和生

[目  的]  

 2007年3月18日正午過ぎ(道警調べ 毎日新聞2007/3/20付朝刊)、北海道後志管内積丹町の積丹岳(標高1,255m)南側斜面で雪崩が発生し、スノーモービルで走行中の人など14人が巻き込まれ、4人が死亡、1人が重傷を負った。本調査は、現地の積雪や雪崩発生状況を把握し、雪崩予測精度の向上等の雪崩災害防止に役立てる目的のために行ったものである。なお、本調査は(社)日本雪氷学会北海道支部と合同で行ったものである。

[実施内容]  

 雪崩発生の翌々日、2007年3月20日に雪崩発生斜面(19日不明者捜索に参加した阿部幹雄氏による推定)付近で積雪調査を実施した。

[成果と効果]  

 雪崩発生斜面は南向きのボウル状の地形で勾配は30〜40度(地形図(国土地理院1/25,000から判読)である(図1)。森林限界より標高が高く、発生斜面上部には確認できる樹木は少なかった(図2)。また、稜線付近には高さ2m以上の雪庇が発達していた(図3)。
 積雪観測は雪崩発生の西側400mの稜線から50m程度下った箇所で実施した(図4)。吹き溜まりで積雪深は6m以上であった。積雪表面から80cm付近までの密度は110〜140kg/m3 のあられ交じりの新雪、またはこしまり雪で、表面から80cm付近には厚さ2cmのざらめ層が確認された。ざらめ層の直下には比較的弱い層があり、シアーフレームインデックスSFI(2枚の仕切り板のついた台形状の剪断枠で測定した剪断強度)は470N/m2で、上載荷重から求めた積雪安定度SIは約1.5と比較的不安定な値を示した。ざらめ層の下の積雪は密度250kg/m3以上のしまり雪で顕著な弱層は確認されなかった。雪温は表面付近が-3.7℃で、それより下層は-5.1〜-7.8℃と大きな温度勾配は確認されなかった。本観測点より20m上部稜線よりの斜面での弱層テストでは、表面から約15cmと60cmの位置にあられからなる弱層が確認されている(尾関俊浩氏)。現状では雪崩発生のメカニズムは不明であるが、吹き溜まりや降雪等による上載荷重の増加も雪崩発生の要因と考えられる。今後は気象積雪データとの比較などによってさらに雪崩発生要因を解析する予定である。
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[防災行政等への貢献]  

 本調査結果と現在試験運用中の雪崩災害予測結果を比較検討し、吹き溜まりやその他の要因が加わった場合の積雪安定度計算など、予測精度向上と雪崩予測システム高度化に役立てていきたい

[成果の発表]  

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