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2020年2月11日作成 (Registered Feb.11th 2020)
2020年2月17日公開 (Online Feb.17th 2020)

災害調査 課題名 羊蹄山雪崩調査 Hokkaido Mt. Yotei Snow Avalanche【速報】Prompt report  

研究代表者
Organizer
雪氷災害調査チーム
Snow Avalanche Research Team,
Japanese Society of Snow and Ice.
実施期間
Period
2019-2020シーズン
2020年2月2日調査実施
研究参加者
Members
奈良 亘(調査チーム・サッポロッジ)
Wataru NARA (Mountain Guide)
小田 克大(調査チーム・アルパインガイドノマド)
Katsuhiro ODA (Mountain Guide)
阿部 夕香(調査チーム・札幌山岳ガイドセンター)
Yuka ABE (Mountain Guide)
菊池 泰子(調査チーム・ガイドオフィスTAKT)
Yasuko KIKUCHI (Mountain Guide)
下山 宏(調査チーム・北海道大学低温科学研究所)
Kou SHIMOYAMA (Institute of Low Temperature Science, Hokkaido Univ.)

[目  的]Objective  

2020年2月10日に羊蹄山で発生した雪崩の調査。【速報】
Field observation and measurement in the vicinity of the snow avalanche area that occurred at Mt. Yotei on 10th Feb.

注)速報であり,本報告までに、編集によりデータが追加され、数値等は変更される可能性がある.

[災害の概要]Outline of the incident  

(新聞報道などによる)

  • 2月10日1500過ぎに羊蹄山に単独行で入山したスノーボーダーの家族より遭難の可能性有りと通報.
  • 2月11日早朝より捜索を開始し,0930頃に,羊蹄山喜茂別コース横の沢で雪崩のデブリに埋没しているのを発見.
  • 防災航空隊により札幌医大に搬送後,死亡確認.

[実施内容]Timeline of the investigation  

2020年2月12日

  • 06:30 道路情報館発
  • 08:12 入山 (喜茂別ルート)
  • 10:34 970 m地点
  • 11:20 埋没地点到着
  • 15:25 調査終了, 下山開始
  • 16:14 下山

[成果と効果]Results  

<積雪調査地点>Positions of the investigated snow pits  

積雪調査地点 Pit-1
Invest.Place
緯度
Lat
N42 ̊49‘13.20‘’経度
Long
E140 ̊49’28.30‘’標高
Elev.
1110m asl.
方位S斜度
Slope
積雪表面 40°
積雪調査地点 Pit-2
Invest.Place
緯度
Lat
N42 ̊49'12.30‘’経度
Long
E140 ̊49'27.50‘’標高
Elev.
1120m asl.
方位ENE斜度
Slope
積雪表面 40°

<雪崩範囲>Avalanche area  

200212_2.jpg
1500x1125 527.6KB200212_3.jpg
1378x795 687.6KB
図1 積雪調査地点全景図2 積雪調査地点(2020年2月12日)
破断面(赤線)は,写真検証(図3)により,標高1450m付近の7号沢南向き斜面側面と特定.

<破断面,発生区写真>Avalanche trigger point  

200212_yotei_04.jpg
1500x1125 274.8KB
図3 破断面から雪崩走路,デブリの様子(2月11日撮影)
200212_yotei_05.jpg
1500x1125 287.6KB
図4 デブリの様子(2月11日撮影)

<積雪断面調査結果>Snow profiles  

積雪断面構造
200212_yotei_06.jpg
1500x1125 195.2KB
          積雪観測地点1(Pit-1)
積雪深:290cm
斜面方位:南
斜度:40°
積雪観測地点2(Pit-2)
積雪深:260cm
斜面方位:東北東
斜度:40°
図5 積雪断面構造 埋没地点付近の沢地形南向きおよび東北東向きの斜面で実施
  日時:2020年2月12日
  標高:約1100m


Pit-1(南向き)Pit-2(東北東向き)
200212_yotei_07.jpg
1410x1215 191.8KB200212_yotei_10.jpg
1500x1125 208KB
図6a Pit-1 積雪構造(1)図6b Pit-2積雪構造(1)
200212_yotei_08.jpg
1410x1215 379KB200212_yotei_11.jpg
1710x1283 345.2KB
図7a Pit-1積雪写真図7b Pit-2積雪写真
200212_yotei_09.jpg
1800x1350 185.4KB200212_yotei_12.jpg
1860x1395 190.2KB
図8a Pit-1積雪構造(2)図8b Pit-2積雪構造(2)

上記以外の地点でのコンプレッションテスト(CT)  

200212_yotei_14.jpg
1450x1088 687.3KB
CT-2:
Aspect:S, Incline:38˚
CTM13 d32 SP
CTH22 d117 BRK
CT-1:
Aspect:SE, Incline:25˚
CTH24 d24 SC
CTH27 d55 SC
図9 Pit-1 Pit-2以外の地点で調査チームが実施したコンプレッションテスト
  (トラバース中の破断は調査チームのもので事故者とは無関係)

所見 Comments  

  • 調査時には視界が悪く,破断面は直接確認できず.
  • 雪崩発生から中1日で表面は新たな雪で覆われており,目視でデブリ範囲は確認できず.
  • 埋没地点のデブリ幅は約10m,積雪深(デブリ層を含む)は5m以上.
  • 積雪調査時は破断位置が不明であったため,2つの異なる斜面方位(Pt-1とPt-2)で実施.
  • CTの結果,複数層で破断.
  • 弱層となった雪質は南向き斜面(Pt-1)と東北東向き斜面(Pt-2)で異なる.
    • 南向き斜面(Pt-1)では融解凍結過程を伴うこしもざらめ雪(□○)が弱層を形成.
    • 東北東向き斜面(Pt-2)では降雪結晶(/●)が弱層を形成.ただし下層の弱層は融解凍結を伴わないこしもざらめ雪(□□).
  • 破断面(図2赤線)は,写真検証(図3)により,標高1450m付近の7号沢南向き斜面側面と特定.

[成果の発表・貢献] Publication and contribution  


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