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事例/2020/03-05ニトヌプリ のバックアップ(No.2)



2020年2月11日作成 (Registered Feb.11th 2020)
2020年2月17日公開 (Online Feb.17th 2020)
2020年2月23日更新 (Update Feb.23rd 2020)

災害調査 課題名 ニセコニトヌプリ雪崩調査 Hokkaido Mt. Nito-nupuri Snow Avalanche【速報】Prompt report  

研究代表者
Organizer
尾関俊浩(北海道教育大学札幌校)
Toshihiro OZEKI,
Hokkaido University of Education
実施期間
Period
2019-2020シーズン
2020年3月5日調査実施
研究参加者
Members
田中 久敬(調査チーム・ニセコメッカ)
Hisataka TANAKA (Mountain Guide)
秋田谷 英次(調査チーム・NPO雪氷ネットワーク)
Eizi AKITAYA (NPO Snow and Ice Network)

[目  的]Objective  

2020年3月5日にニセコニトヌプリ西斜面で発生した雪崩の調査。【速報】
Field observation of a snow avalanche occurred on the western slope of Mt. Nito-nupuri on 5th March.

注)速報であり,本報告までに、編集によりデータが追加され、数値等は変更される可能性がある.

[災害の概要]Outline of the incident  

3名パーティ

  • 3月5日12:50頃,ニトヌプリ西面標高925mあたりから滑走したスキーヤーが雪崩に遭い,10mほど流される.埋没せず.直後に残る2名のうち1名が雪崩に巻き込まれたとわかる.
  • すぐに雪崩トランシーバーによる捜索を開始し,標高907mで頭と片腕以外埋没しているのを発見,掘り出し開始.
  • 左太もも打撲,左眼下骨折.

[実施内容]Timeline of the investigation  

2020年3月6日

  • 09:30 チセヌプリスキー場駐車場発
  • 10:00 入山 (パノラマライン−五色温泉分岐)
  • 10:30 積雪断面観測開始
  • 12:30 調査終了,下山
  • 14:00 倶知安風土館,積雪観測開始
  • 14:30 観測終了

[成果と効果]Results  

<積雪調査地点>Positions of the investigated snow pits  

積雪調査地点
Invest.Place
緯度
Lat
N42 ̊52‘16.26‘’経度
Long
E140 ̊36’38.24‘’標高
Elev.
650m asl.
方位WNW斜度
Slope
積雪表面 20°

<雪崩範囲>Avalanche area  

0305雪崩地図.jpeg
1866x1160 208.9KBsnow pit point_0.png
1028x747 635.3KB
図1 雪崩発生地点.発生区は見えず図2 積雪調査地点(2020年3月6日)
雪崩(赤エリア)は,発生区が見えなかったため,上流側は推定.

<破断面,発生区写真>Avalanche trigger point  

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図3 破断面(3月5日撮影)
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図4 デブリの様子(3月6日撮影)

<積雪断面調査結果>Snow profiles  

積雪断面構造
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          積雪観測地点1(Pit-1)
積雪深:290cm
斜面方位:南
斜度:40°
積雪観測地点2(Pit-2)
積雪深:260cm
斜面方位:東北東
斜度:40°
図5 積雪断面構造 埋没地点付近の沢地形南向きおよび東北東向きの斜面で実施
  日時:2020年2月12日
  標高:約1100m


Pit-1(南向き)Pit-2(東北東向き)
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図6a Pit-1 積雪構造(1)図6b Pit-2積雪構造(1)
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図7a Pit-1積雪写真図7b Pit-2積雪写真
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図8a Pit-1積雪構造(2)図8b Pit-2積雪構造(2)

上記以外の地点でのコンプレッションテスト(CT)  

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CT-2:
Aspect:S, Incline:38˚
CTM13 d32 SP
CTH22 d117 BRK
CT-1:
Aspect:SE, Incline:25˚
CTH24 d24 SC
CTH27 d55 SC
図9 Pit-1 Pit-2以外の地点で調査チームが実施したコンプレッションテスト
  (トラバース中の破断は調査チームのもので事故者とは無関係)



コンプレッションテスト結果(20200223追記)
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図10 Pit-1 Pit-2以外の地点で調査チームが実施したコンプレッションテスト
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図10-a Compression Test
図10-b Compression Test ー1
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図10-c Compression Test ー2
図10-d Compression Test
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図10-e Compression Test
図10-f Compression Test

所見 Comments  

  • 調査時には視界が悪く,破断面は直接確認できず.
  • 雪崩発生から中1日で表面は新たな雪で覆われており,目視でデブリ範囲は確認できず.
  • 埋没地点のデブリ幅は約10m,積雪深(デブリ層を含む)は5m以上.
  • 積雪調査時は破断位置が不明であったため,2つの異なる斜面方位(Pt-1とPt-2)で実施.
  • CTの結果,複数層で破断.
  • 弱層となった雪質は南向き斜面(Pt-1)と東北東向き斜面(Pt-2)で異なる.
    • 南向き斜面(Pt-1)では融解凍結過程を伴うこしもざらめ雪(□○)が弱層を形成.
    • 東北東向き斜面(Pt-2)では降雪結晶(/●)が弱層を形成.ただし下層の弱層は融解凍結を伴わないこしもざらめ雪(□□).
  • 破断面(図2赤線)は,写真検証(図3)により,標高1450m付近の7号沢南向き斜面側面と特定.

【さっぽろ積雪の情報】2/19日に羊蹄山雪崩事故に関する調査を羊蹄山の南西約8kmで実施。  

  • 実施者:秋田谷英次
  • 目的:2020/2/10日、羊蹄山で雪崩、1名死亡。 2/12の現地調査で2、3層の弱層を確認。麓でもこれらの弱層が存在したかの確認。確認できれば、麓での調査も価値がある。
  • 羊蹄山雪崩事故に関する調査。高度差1000m、距離10km以内なら雪崩の原因となる「弱層の痕跡」は麓でも確認できた。
  • 弱層粒子写真も撮れた。粒子の撮影装置は改良され、比較的簡単に、特別な技量を要せずに撮れるようになった。
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観測日:2020/2/19 12時~133時。
観測場所:ニセコ町近藤(羊蹄山の南西約8km (地図上で)の林に囲まれた畑地 (標高272m、周囲に別荘多数)。
天候:雪、途中車はライト点灯も。 気温-4°C。
撮影は降雪が大きな妨げになった。
弱層粒子を69枚撮影。約1時間を要した。
所見
弱層1:平板状結晶の一部が残っている (左の3枚)、平らな面が明瞭・角ばっている. 雲粒なし降雪が「こしも」に変化。 調査チーム報告の、Pit-2の弱層1、 弱層2に該当と思われる。

弱層2:角ばっているので「こしも」。 しかし、もとの粒が大きく、融解・凍結ででき た「ざらめゆき」が温度勾配で「こしも」化た。 前報告、pit-1の弱層1、弱層2に該当すると 思われる。

結論:顕著な弱層は麓でも1週間後に確認 できた。

https://avalanche.seppyo.org/snow/modules/bwiki/index.php?%A4%B5%A4%C3%A4%DD%A4%ED%C0%D1%C0%E3%A4%CE%BE%F0%CA%F3%2F2020-02-23#areaedit2

[成果の発表・貢献] Publication and contribution  


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