雪氷災害調査チームの概要
社団法人 雪氷学会北海道支部は、2007/2008冬シーズンから『雪氷災害調査チーム』を社会貢献の一環として発足させることと致しました。
北海道で発生する雪氷災害現場に速やかに出動し、災害の実態やその原因を調査・把握し、求めに応じて現に起こっている災害への対処方法や更なる災害の防止軽減等に資する指導・助言・提言を行いたいと思います。今後の防災に資するため、雪氷災害についての的確な記録を残し、ホームページに掲載することも考えています。
調査チームは日本雪氷学会会員の中から上記の趣旨に賛同する雪氷研究者有志で編成され、調査はボランティア・ベースでの実施を原則と致します。但し、山地での雪崩事故については、研究者だけで現場に入ることが困難な場合が多々あり、安全面から北海道山岳ガイド協会に所属する山岳ガイドや経験豊富な登山家に調査チームへのボランティア参加を求めることと致しました。なお、北海道山岳ガイド協会とは、山岳ガイドの全国組織である社団法人・日本山岳ガイド協会(JMGA)の地方組織であり、これに所属する山岳ガイドはJMGAが発行する山岳ガイド資格を有しています。現地の気象情報は日本気象協会北海道支社からご提供いただきます.
通常の雪氷災害に際しては、災害発生地域近傍の学会員の自然発生的な調査チームをその都度立ち上げることと致します。しかし、山地の雪崩事故については、調査の専門性と安全面から予め調査チームを編成しておくことが望ましく、当面研究者10名と山岳ガイド7名《別紙名簿参照》で雪崩調査チームを編成することと致しました。
以上、調査チームの活動にご理解とご支援のほど、宜しくお願い致します。
なお,「雪氷災害調査チーム」の活動に要する経費の一部として、トッピー(株)の斉藤一雄様および「株式会社ほくやく」様から寄付をいただいております。