
2026年3月10日に北海道上富良野町三段山安政火口側で発生した雪崩について、現地調査を実施しましたので、結果を速報として公開します。
調査報告の本編はこちら>事例 / 2026 / 03-10三段山安政火口側雪崩
ー以下は上記調査報告本編の要約ですー
【約300字要約】
2026年3月10日、北海道上富良野町三段山の安政火口側で大規模な表層雪崩(ウィンドスラブ)が発生し、バックカントリースキーをしていた外国人男性1名が巻き込まれ約2m埋没した。翌11日に現地調査を実施した結果、山頂直下(標高1715m付近)から幅約100mで破断し、安政火口まで約530m流下する雪崩であった。融解凍結クラスト上に形成された風成雪と霜系弱層(FC)が原因と考えられ、弱層は広範囲に伝播性が高い状態にあった。3月5日以降、この山域では複数の雪崩が発生しており、全方位の斜面で引き続き雪崩への警戒が必要である。

3月10日に上富良野町で発生した雪崩事故について、北海道警察の発表および報道では雪崩の発生場所が上富良野岳となっておりますが,発生場所は三段山の安政火口側です。
3月5日と10日に発生した雪崩は霜系弱層によるものです。霜系弱層は不安定性が長く残るため引き続き雪崩に十分な警戒が必要です。
調査チームでは3月11日に現地調査を実施し、現在その報告をとりまとめているところです。速報の発表までもうしばらくお待ちください。

2026年3月5日に、北海道上富良野町三峰山沢で発生した雪崩について現地調査を実施しましたので、結果を速報として公開します。
調査報告の本編はこちら>事例 / 2026 / 03-05三峰山沢雪崩
ー以下は上記調査報告本編の要約ですー
【400字要約】
2026年3月5日、北海道上富良野町三峰山沢で大規模な表層雪崩(ウィンドスラブ)が2件ほぼ同時に発生しました。現地調査の結果、融解凍結クラスト上に堆積した風成雪が、こしもざらめ雪(FC)からなる弱層上で破断したことが原因と考えられます。この弱層は破壊の伝播性が高く、スキーヤーやスノーボーダーなどの人的刺激でも広い範囲の斜面で雪崩が誘発される可能性があります。霜系弱層は不安定性が長く残るため、クラスト上に風成雪が載った斜面では引き続き雪崩に十分な警戒が必要です。
入山者は、クラスト上に形成された風成雪斜面では雪崩危険を常に念頭に置き、斜面選択やルート設定を慎重に行うとともに、雪崩トランシーバー、プローブ、ショベルなどの装備を携行し、グループ内での安全管理を徹底するようにしてください。

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