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        台風12号はやや西よりのコースに 四国から関東で雨・風強まる恐れ
        (2011-9-1 6:08:29)
    
  
        一般財団法人日本気象協会(本社:東京都豊島区、会長:松尾道彦)は、2011年8月31日(水)に台風12号の類似台風でみた被害の様子をまとめました。
台風12号は小笠原諸島の西にあり日本列島をうかがっています。昨日8月30日の予想よりやや西よりのコースを進んでおり、 このまま進むと9月3日(土)頃、近畿〜東海付近に接近し、東北や北海道の西を進む可能性が最も高いと見られます(31日15時時点)。
昨日8月30日の予想に比べ、大雨の範囲がさらに広がっています。東に面した斜面での局地的な大雨や、その下流域の河川の増水など、長時間にわたって注意が必要です。今後の台風情報にご注意ください。
1. 台風12号の類似台風
日本気象協会では、
- 東経135度周辺を(比較的まっすぐに)北上
 - 近畿〜東海地方に接近または上陸
 - その後、東北または日本海を北上する
 
というコースに着目し、類似した台風を1951年以降発生した1584個の中から抽出しました。
類似として抽出した台風は3例です。
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 図1.台風12号の進路予報(31日15時)  |  
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 図2.類似台風の進路 (図中の番号は類似例番号を示す)  |  
※ 台風12号は北側の高気圧に進路を阻まれ、複雑な進路をたどる可能性があります。
※ 常に最新の進路予報をご利用ください。
2.類似例を通してみた台風12号の影響
- 湿った東風の影響が長引く場合が多く、紀伊半島〜伊豆、関東西部の山地を中心に長い時間雨が降り続き、総雨量が多くなる。(紀伊半島の東岸では総雨量が1,000mmを超えるケースもある)
 - 台風の進路にあたる可能性が高い近畿地方や東海地方は、台風接近時に1時間に50mmを超える暴風を伴った雨になりやすい。 →中小河川の増水、氾濫の恐れ
 - 紀伊半島北上コースは伊勢湾周辺で高潮被害が発生しやすい。
 - 東北地方の被災地周辺は、依然として東風の吹きつけ効果による高波で、浸水被害が発生する可能性がある。(東北縦断や日本海沿岸スレスレを通る場合は特に注意)
 - 東海〜関東地方では竜巻が発生した事例がある。(台風の200〜300km東側で発生しやすいと言われている)
 
3.類似台風の特徴
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 類似例  |  
   
 1982年10号  |  
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 上陸地点と上陸時の気圧  |  
   
 渥美半島、970hPa  |  
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 気象の特徴  |  
   
 ・四国地方〜東北地方にかけて、広い範囲で大雨となった。  |  
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 主な被害  |  
   
 ・死者不明者95名 ・東海道本線富士川橋の橋脚が流され、75日間不通に  |  
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 類似例  |  
   
 1994年26号  |  
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 上陸地点と上陸時の気圧  |  
   
 和歌山県南部 950hPa  |  
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 特徴  |  
   
 ・四国や紀伊半島の南東斜面を中心に300mmを超える大雨 ・奈良県日出岳では日雨量が733mmに達した。  |  
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 主な被害  |  
   
 ・全国で死者3名、負傷者62名  |  
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 類似例  |  
   
 1974年16号  |  
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 上陸地点と上陸時の気圧  |  
   
 高知県須崎市の南西、960hPa  |  
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 特徴  |  
   
 ・紀伊半島南部で200〜600mmの大雨に。 ・関東の北部や西部でも300〜500mmの大雨を観測  |  
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 主な被害  |  
   
 ・多摩川の堤防が決壊して家屋が流出(いわゆる多摩川水害)  |  

 
            
    
    
    
 
            
    
    
    
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