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     日本雪崩ネットワーク
    (2017-5-15 0:56:08)
 
        日本雪崩ネットワーク
    (2017-5-15 0:56:08)
   140317三宝荒神山雪崩事故・調査速報
        (2014-3-20 22:41:04)
        140317三宝荒神山雪崩事故・調査速報
        (2014-3-20 22:41:04)
    
  
         
2014年3月17日に山形蔵王温泉・三宝荒神山で発生した雪崩事故の現場調査を3月19日に行いましたので、その概略を速報としてお知らせ致します。数値等は速報値ですので、この後、変更される可能性もあります。
 
  
 
●データ●
 
日付: 2014年3月17日
 
時間: 12時50分頃
 
場所: 三宝荒神山( 地形図 )
 
種類: 面発生乾雪表層雪崩
 
規模: size1.5
 
   
 
破断面: 北東、幅20m、高さ20〜30cm、斜度40〜45°
 
弱 層: インターフェイス
 
滑り面: 融解凍結クラスト
 
※プロファイルは、SPINの三宝荒神山・雪崩破断面(ID 73・日付140319)でご覧頂けます。SPINの記号等は「
こちら 」を参考にされてください。
 
   
 
 
 
   
   
 
山頂駅からアプローチできるが、現場はスキー場ではなく「山」。×が停止位置。
 
  
 
   
   
 
現場の全景写真。●が発生点。×が停止位置。
 
  
 
   
   
 
雪崩発生区。●の位置で破断面調査を実施。その上に誘発したトラックが残る。
 
   
 
  
  
 
破断面プロファイル。融解凍結クラストとスラブの境界面の結合状態が弱いインターフェイスによる雪崩。事故翌日(19日)の昇温と風により、破断面の形状は変形している。
 
  
 
   
 
●行動●
 
グループ:5人
 
種別:山スノーボード
 
内容:山形蔵王温泉をホームとして滑走しているスノーボーダーのグループ(男性4人、女性1人)が午前中にゲレンデで滑走した後、三宝荒神山の北側にあるシュートを滑ることにした。メンバーの内、何人かは、これまでもその場所を滑走したことがあり、最初の二人が滑走し、シュート途中の尾根上の安全地帯で待機した後、三人目が斜面に入り、左ターンをした際に雪崩を誘発。スノーボーダーはそのまま巻き込まれ、デブリの堆積区まで流された。被災者は埋没はしなかったものの、大腿骨および頭蓋骨骨折などの重傷を負い、防災ヘリコプターにて搬送された。雪崩装備は先頭を滑走した人のみが所持し、他メンバーは所持していなかった。
 
  
 
●謝辞●
 
現地調査にあたっては高橋洋介(SLOPETACTIX)、加藤康弘(mannzu)、岡田涼(Mayb'em)の方々にご協力を頂きました。








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