(公社)日本雪氷学会 北海道支部
雪氷災害調査チーム
ログイン
雪氷災害調査チームへの問い合わせサイトマップ:  
»HOME  » RSSセンター  » RSSセンター - 雪崩コミュニティの皆さまへ
目次
Wiki 最新記事
RSS


問い合わせ
(公社)日本雪氷学会
北海道支部
雪氷災害調査チーム
事務局
::問い合わせ::
訪問者
Today
Yesterday
Total
FROM 2007/11/20
  ホーム >> RSSセンター >> 雪崩コミュニティの皆さまへ

RSSセンター

  メイン  |  簡易ヘッドライン  

link 日本雪崩ネットワーク 日本雪崩ネットワーク (2017-5-15 0:56:08)

feed 雪崩コミュニティの皆さまへ (2016-2-8 12:17:11)

いつも日本雪崩ネットワークに対する理解とサポートをありがとうございます。
大変残念なことに、本日は悲しいお知らせがあります。
  
日本雪崩ネットワーク設立時からの会員であり、また理事の一人でもあった池田慎二博士が、2016年2月4日、南アルプスの山中にて滑落事故により亡くなりました。池田氏は国立研究開発法人土木研究所 雪崩・地すべり研究センターの専門職員として山岳積雪の調査を実施しており、その下山時での事故でした。
   
池田慎二氏は、日本において、アカデミックな学術の世界と、山岳ガイドなど現場プロを繋ぐ<架け橋>になっていた希有な存在の方でした。いずれの世界にも足を置きつつ、その両者の良い面、弱い面をきちんと理解した上で、研究の推進と現場プロの育成に情熱を注ぎました。雪崩業務従事者レベル2モジュール1での雪氷学の講義、あるいは現場プロの情報交換会であるアバランチ・ミーティングにおいて、彼のユーモアある語り口と決して偉ぶらないオープンマインドな態度は、現場プロたち、そして日本雪崩ネットワーク会員にポジティブな大きな影響を与えました。また、『 雪崩リスク軽減の手引き 』の執筆など、一般山岳利用者に対しても、いかにして雪崩の危険を平易かつ簡潔に伝えるのかを、一人の山岳利用者の立場で考えることができた人でした。
  
また、池田慎二氏は、中部山岳域の積雪特性を研究テーマとし、この20年間、取り組んできました。例年、標高1800m付近に複数の定点を設け、継続的な積雪観測を行っていましたが、今回の事故は、その最中に起こりました。彼の研究は一見、地味なものに見えるかも知れません。しかし、高い標高帯での積雪や気象観測の定点をほとんど持たない日本においては、山岳利用者の安全に係わる極めて重要な仕事でもありました。池田慎二氏の死は、日本の冬季山岳レクリーション界にとって極めて大きな損失です。
  
shinji_120129.png

 (雪崩の破断面を調査する池田慎二氏_120129) 

  
過日、ご家族のご意向により、ごく親しい方での密葬が終わりましたので、ここにご報告致します。
  
2016年2月8日
理事長 出川あずさ
特定非営利活動法人日本雪崩ネットワーク


execution time : 0.045 sec
カレンダー
前月2025年 10月翌月
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
予定 予定  
災害 災害  
ニュース ニュース  
記事 記事  
天気情報
今日の予定
予定なし
今後の予定
予定なし
Copyright © 2007-2025(公社)日本雪氷学会北海道支部雪氷災害調査チーム