この度、日本雪崩ネットワーク（JAN）では、北米で公報されている標準化された雪崩情報と同形態の雪崩情報を、白馬連峰の山域にて2012年1月7日から開始致しましたので、お知らせ致します。
　　
この雪崩情報は、冬季山岳レクリエーションのカテゴリに関わる現場プロフェッショナルが中心となり、一般山岳ユーザーに向けて、フィールドでの行動計画をサポートすることを目的として出されています。また、北米と同基準の雪崩情報が発表されるのは、国内で唯一となります。詳細につきましては、以下のリンクをご覧下さい。
　　
・ 概要 　・ 情報の構成要素 　・ 雪崩危険度区分 　・ 雪崩規模 　・ 情報の発表地域
　　
情報の発表頻度は、週末を中心に週２〜３回を予定しています。
　　
　　
雪崩情報の発表はJAN設立時からの目標であり、また同時に設立コンセプトである「情報共有」を実現させるための包括的かつ手順を踏んだ多数のプロセスが必要不可欠でした。その過程において、多くの協力を頂いたカナダの雪崩専門団体より、メッセージが届いておりますので、以下に掲載致します。CAAはプロフェッショナルに対して、CACは一般ユーザーを対象とした各種プログラムを展開する姉妹団体です。
　　

JAN and CAA have been working together for over 10 years to provide professional avalanche trainig and certification programs to Canadian standards in Japan. Currently CAA and JAN offer the 7 day Level 1 course every year and the CAA Level 2 course every 2 years. If you are interested in finding out more about the CAA's programs please visit the website.
　JANとCAAは、10年以上に渡り協力関係にあり、カナダの標準的プロフェッショナル雪崩教育プログラムを日本に導入してきました。現在では、CAAとJANは毎年レベル1講習を実施し、2年に1度レベル2を実施しています。CAAのプログラムについて興味ある方は、 こちら をご覧ください。
　　　
　　　

The CAC works closely with JAN to provide expertise and resources in promoting public avalanche safety programs like awareness programs and now public avalanche forecasts. JAN's new public avalanche forecast for the Hakuba region follows new Canadian standards include the use of the North American Danger Scale and new icons for quick easy references to important public avalanche safety information. JAN and the CAC look forward to continuing the strong ties between Japan and Canada to help further develop and improve public avalanche safety programs in Japan.
　CACはJANに対し、一般向け雪崩安全プログラムや雪崩情報などに使われる専門技術やリソースを提供しています。JANの雪崩情報は、北米雪崩危険度区分や、雪崩安全に関わる重要情報を簡易に伝えるためのイラストなど、カナダ国内の新しいスタンダードに沿ったものです。JANとCACは国境を超え、これからも強固な協力関係を持ちつつ、日本の一般向け雪崩安全プログラムの発展に寄与していきます。