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2012年12月16日に北海道上富良野町三段山で発生した雪崩事故の現場調査を12月17日に行いましたので、その概略を速報としてお知らせ致します。数値等は速報値ですので、この後、変更される可能性もあります。なおこの調査は日本雪氷学会北海道支部雪氷災害調査チームと合同で行われました。
●データ●
日付: 2012年12月16日
時間: 10時頃
場所: 三段山中腹( 地形図 )
種類: 面発生乾雪表層雪崩
規模: size1.5(標高差約40m)
破断面: 北西、幅60m、高さ40〜80cm、斜度30〜40°
弱 層: 降雪結晶(粒度1.0-2.0mm、硬度4F、厚さ5cm)
滑り面: 弱層内で破壊が起こっており不明瞭
※プロファイルは、SPINの三段山雪崩破断面(ID 629・日付121217)でご覧頂けます。SPINの記号等は「
こちら 」を参考にされてください。
現場は、三段山中腹(通称2段目)の北西斜面。
雪崩破断面。破断面の厚さは30〜80cm。
発生区から見た雪崩流下経路。
弱層は厚さ5cmの降雪結晶の層(硬度4F、粒径1.0〜2.0) 。スラブは硬度Pのしまり雪層
●行動●
グループ:7人
種別:山スキー
内容:山スキーのグループが朝8時頃から三段山に登り、スキーをしていたところ、10時頃、滑走中に雪崩を誘発し、一人が巻き込まれ、およそ50cmの深さにうつぶせの状態で埋まった。仲間がビーコンで捜索し、15分ほどで掘り出したが意識がなく、搬送先の病院で翌17日、低酸素脳症での死亡が確認された。(新聞・TVの報道による)