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2009年4月2日に那須岳でありました雪崩事故の現場調査を行いましたので、その概略を速報としてお知らせ致します。数値等は速報値ですので、この後、変更される可能性もございます。
●データ●
日付:090402
時間:1430頃
場所:明礬沢林道
標高:1550m
方位:N
斜度:38度(遭遇点)
種類:面発生
規模:size 2 (幅およそ10m/長さおよそ120m)
天気:雪
発生点1550m( 地形図 )
埋没点1511m( 地形図 )
●行動●
グループ:5人
種別:登山者
内容:林道を徒歩で移動中、雪崩に遭遇。
●現場状況●
事故現場は、沢に沿って通っている林道。林道のクライマーズ・レフトに岩場があり、発生点はその直下。斜度45度。発生点の幅は約5m。発生した雪崩は林道のクライマーズ・ライトにあるやや沢状地形を、幅およそ10mで流下し、沢底に堆積。堆積区の幅はおよそ15m。亡くなった方は、デブリ末端、沢状の「地形の罠」の中で、約1.2mの深さで埋没。
cap: 写真左の岩場下に僅かに破断面が残っている。足跡が林道トレース。前方人物と撮影者の中間の右手に、やや沢状地形があり、こちらに流された。
●発生原因●
滑り面と思われる箇所(35cm↓)を、発生点に一部残っていた破断面にて確認。局所的に形成されたスラブが破断し、流下したと思われる。積雪データ等は 独立行政法人防災科学技術研究所 から後日報告されるとのこと。
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