RSSセンター
メイン | 簡易ヘッドライン |



2012年3月16日に群馬県・みなかみ町・谷川岳天神尾根において発生した雪崩によるものとみられる事故の現場調査を3月20日に行いましたので、その概略を速報としてお知らせ致します。数値等は速報値ですので、この後、変更される可能性もあります。
●データ●
日付: 2012年3月16日
場所: 谷川岳天神尾根( 地形図 )
種類: 面発生乾雪表層雪崩
規模: size 2 (標高差約400m)
発生区: 北東、幅150m、斜度38度(積雪断面観測実施個所)
現場は、天神尾根の北東斜面。
雪崩発生区と破断面。3月16日に撮影された写真。
破断面の積雪プロファイルは、SPINの谷川岳天神尾根雪崩破断面(NE)(ID
613・日付120320)を参照のこと。雪崩は3月9日に埋没した融解凍結層よりも上の層において発生したとみられる。ただし、雪崩発生後4日が経過していたこと、降雨があったことなどから、弱層や滑り面の位置、スラブの厚さなどの詳細は不明。
●行動●
グループ: 1人
種別: 山スノーボード
内容: 16日に1人で谷川岳に入山。17日夜、連絡が取れないため家族が警察に通報。18日に群馬県警谷川岳警備隊が捜索を行い、西黒沢付近で雪に埋もれ、死亡した状態で発見された。現場の状況から雪崩に巻き込まれた可能性が高いとみられている。なお、単独行であったため、行動の詳細は不明。
execution time : 0.058 sec