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日本雪崩ネットワークでは雪崩事故が発生した場合、速やかに現地調査に入り、その結果をできるだけ早く報告する方針です。なぜなら、事故に関連した積雪コンディションに関する情報は、近隣のフィールドで活動する方々の安全対策に重要であるからです。
一方で事故事例の分析は、しばしば事故防止に役立つ重要な教訓を示してくれることもあります。しかし、このためには、当日のコンディション、行動形態、状況判断について、被災者を含む関係者に詳細な聞き取り調査を行う必要があります。この作業には多くの時間とエネルギーが必要になりますが、どんなに真摯に取り組んでも不明な部分が残ってしまうことが多々あります。不明な部分については不明なままにしておくことが大切であり、これを遵守するには強い意志が必要ですが、重要な態度であると考えています。
今回、上記の意図とは異なった形で日本雪崩ネットワークの調査速報が雑誌記事に引用されました。大変残念なことですが、これは雪崩事故調査速報の意図についての説明が不足していたことについて反省する材料となりました。この度、日本雪崩ネットワークの雪崩事故調査速報の意図についてご理解頂くことを目的に、当該記事についてコメントさせて頂きます。また、当該記事の作成に日本雪崩ネットワークは関与しておらず、速報データ内容についての取材も受けていないことをお知らせ致します。
リリース「
雪崩事故調査速報の意図 」
関連リンク「 100223乗鞍岳位ヶ原雪崩事故・調査速報 」
2010年12月13日
日本雪崩ネットワーク
出川あずさ
日本雪崩ネットワーク
出川あずさ
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