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一般財団法人日本気象協会(本社:東京都豊島区、会長:繩野克彦)は、2013年3月14日(木)に全国・都道府県別の2013年春の花粉(スギ・ヒノキ、北海道はシラカバ)飛散予測(第4報)を発表します。
第4報では、最新の長期予報や花粉の飛散実況などのデータを基に前回予測(第3報 2013年1月16日発表)を更新しました。花粉シーズンが折り返し時期を迎えた地域や、まだこれから本格的なシーズンを迎える地域もありますが、今後の花粉対策にお役立てください。
1.予測の概況
(1)現在の花粉飛散量の経過
今年のスギ花粉は、関東以西は2月上旬から中旬に飛び始めた所が多く、東北は2月下旬に飛散開始となりました。当協会が観測している花粉飛散量のデータによると、3月上旬までに飛んだ花粉の量は、広島、高松、東京は予測の飛散量の50%に達しました。これらの地域では花粉シーズンは折り返し時期を過ぎたといえるでしょう。大阪、金沢、水戸は約30%で今がピークの時期、仙台は5%で花粉シーズンはまだ始まったばかりです。北海道のシラカバ花粉は4月下旬に飛び始めるでしょう。
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2013年3月上旬までに花粉の飛んだ量(飛散量予測との比) |
(2)飛散量予測の全国概況
当協会の観測および協力団体から収集している花粉飛散量のデータによると、九州から近畿地方では、これまでの予想に比べ花粉飛散量が多くなっている所があります。このため、これらの地域の飛散量予測を見直し、前回発表の予測より1.2〜2倍ほど多い傾向に修正しました。また、北海道の飛散量の予測を花芽調査などの結果に基づき、前回発表の予測よりやや多くしました。
2013年春のスギ及びヒノキ花粉(北海道はシラカバ)の総飛散量は、例年並みか例年より多く、関東と中国地方は例年の1.5倍以上でしょう。昨シーズン(2012年)に比べるとほとんどの所で多く、関東・東北地方は3〜4倍、北海道は8倍になる見込みです。
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2013年春の花粉飛散量の例年比 |
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2013年春の花粉飛散量の前年比 |
*例年比・前年比の画像はカラーユニバーサルデザインを採用しました。
(3)飛散開始時期・飛散量予測の地方別一覧
地方 | 花粉 種別 |
飛散 | 飛散量 | 2012年夏の気象 |
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例年比 (地方平均値) | 前年比 (地方平均値) |
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北海道 | シラカバ | 4月下旬 | やや多い (110%) | 非常に多い (880%) | 気温:高い 日照時間:平年並 降水量:少ない |
東北 | スギ ヒノキ | 飛散中 | やや多い (130%) | 非常に多い (350%) | 気温:高い 日照時間:かなり多い 降水量:かなり少ない |
関東 甲信 | スギ ヒノキ | 飛散中 | 多い (160%) | 非常に多い (310%) | 気温:高い 日照時間:多い 降水量:少ない |
北陸 | スギ | 飛散中 | やや多い (130%) | 多い (160%) | 気温:高い 日照時間:かなり多い 降水量:少ない |
東海 | スギ ヒノキ | 飛散中 | やや多い (130%) | 非常に多い (200%) | 気温:平年並 日照時間:平年並 降水量:平年並 |
近畿 | スギ ヒノキ | 飛散中 | やや多い (120%) | 多い (160%) | 気温:平年並 日照時間:平年並 降水量:多い |
中国 | スギ ヒノキ | 飛散中 | 多い (180%) | 非常に多い (230%) | 気温:高い 日照時間:平年並 降水量:平年並 |
四国 | スギ ヒノキ | 飛散中 | 多い (180%) | 非常に多い (210%) | 気温:平年並 日照時間:少ない 降水量:多い |
九州 | スギ ヒノキ | 飛散中 | やや多い (120%) | 前年並 (100%) |
気温:
日照時間:
降水量: |
※言葉の説明
平年:1981〜2010年の平均値 例年:過去10年(2003〜2012年)の平均値
非常に多い :例年(前年)の200%以上
多い :例年(前年)の150%以上200%未満
やや多い :例年(前年)の110%以上150%未満
例年(前年)並 :例年(前年)の90%以上110%未満
やや少ない :例年(前年)の70%以上90%未満
少ない :例年(前年)の50%以上70%未満
非常に少ない:例年(前年)の50%未満
*2013年花粉予測有料情報の提供についてはこちらをご確認ください。