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2014年1月12日、山形県西川町・月山姥ヶ岳において発生した雪崩事故について、捜索関係者からの聞き取りができましたので、ここに概略をお知らせ致します。数値等は速報値ですので、この後、変更される可能性もあります。
●データ●
日付: 2014年1月12日
時刻: 不明
場所: 月山姥ヶ岳・石跳川上流( 地形図 )
種類: 面発生乾雪表層雪崩
規模: size 1.5(幅10〜15m・長さ30〜50m。推定)
方位: 西
補足: 破断面等の詳細は不明。
図: 赤丸の地点が被災者発見場所
●行動●
グループ: 1人
種別: 山スキー
内容: 山スキーに出かけた男性が戻らず、家族からの連絡によって捜索が開始された。発見時、被災者はシールを装着していなかったため、滑走中あるいは下山途中での被災と思われる。
●捜索救助●
13日朝9時から地元山岳関係者5名で捜索。雪上車で姥沢(標高1200m)まで移動し、家族からの情報による想定ルートを上から下に向かってビーコンで捜索しながら移動。午後1時、ビーコンの反応が出たため周囲を確認すると樹林の根元にデブリらしきものを発見。ビーコンでさらに位置を絞り込み、埋没地点を特定する。場所は、石跳川沿いの湯殿山装束場までの登山道沿い、姥ヶ岳からの斜面の底(標高920m)。被災者を直ちに掘り出したが既に死亡。埋没深150〜200cm。午後2時から搬送を開始し、午後5時に車止めに到着。
写真: 写真奥が西に向いた斜面。樹木の近くに被災者は埋没。
●気象推移●
現場から2km手前の志津で積雪深350cmほど。1月11日にみぞれが降り、その後、雪に変わった。風を伴う新雪が12日までに80cm以上堆積し、さらに雪は13日も続き、発見時までに新たに80cmほどの積雪となった。
●謝辞●
この速報は 月山朝日ガイド協会 ・奥山悌二氏からの情報で構成しています。