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2012年3月14日に群馬県・みなかみ町・谷川岳天神尾根で発生した雪崩事故の現場調査を3月14日に行いましたので、その概略を速報としてお知らせ致します。数値等は速報値ですので、この後、変更される可能性もあります。
●データ●
日付: 2012年3月14日
時間: 11時頃
場所: 谷川岳天神尾根( 地形図 )
種類: 面発生乾雪表層雪崩
規模: size 2.5(標高差約500m)
破断面: 西-南西、幅40m、高さ30-50cm、斜度35度(断面観測観測実施個所)
弱 層: こしもざらめ雪(粒度1.0-1.5mm、硬度4F、厚さ2cm)
滑り面: 融解凍結クラスト(硬度P)
現場は天神平スキー場のリフトトップ近くの西斜面。スキー場ではない山岳フィールド。
雪崩発生区と破断面。誘発点付近から撮影。
発生区から見た雪崩流下経路。
破断面の積雪プロファイルは、SPINの谷川岳天神尾根雪崩破断面(ID 608・日付120314)を参照のこと。
●行動●
グループ: 3人
種別: 山スキー
内容: 天神平スキー場トップから登山道を通り、山岳エリアへ入る。天神尾根を50mほど進んだ後、滑走を検討した南西斜面にスキーカットに入ったスキーヤーが雪崩を誘発、流された。上部で待機していた2名が捜索に入り、ほどなく部分埋没の当事者を発見。しかし、既に心肺停止状態で、消防の防災ヘリコプターで搬送された後、死亡が確認された。
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