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2010年11月30日に富山県・立山国見岳でありました雪崩事故の現場調査を12月1日に行いましたので、その概略を速報としてお知らせ致します。数値等は速報値ですので、この後、変更される可能性もあります。
●データ●
日付: 2010年11月30日
時間: 8時50分頃
場所: 国見岳( 地形図 )
種類: 面発生乾雪表層雪崩
規模: size 2.5 (標高差約100m)
破断面: 北東、幅約70m、厚さ10〜150cm、斜度34度
弱 層: こしもざらめ雪(粒度0.5-1.0mm、厚さ2cm)
滑り面: しまり雪(粒度0.2mm)
※プロファイルは、 SPIN の国見岳破断面(ID 439・日付101201)でご覧頂けます。
※SPINの記号等は「 こちら 」を参考にされてください。
雪崩事故現場全景。斜面に対して横向きに吹く風で形成したウインドスラブによる雪崩。被災者はクライマーズライト側の雪崩に巻き込まれました。破断面の高さは両端が低く、中央部が高くなっています。10cm-150cm。
デブリにはブロック状の雪塊が部分的に残っています。
クライマーズライト側の雪崩破断面の左端でのプロファイル。弱層は、28〜29日の荒天以前の旧雪内に存在した、こしもざらめ雪。なお、左の雪崩破断面でも類似した積雪構造と弱層を確認しています。
●行動●
グループ: 6人
種別: 山スキー
内容: 国見岳の北東斜面を登行中に雪崩が発生し、6人が雪崩に巻き込まれた。部分埋没の1人と、後方を歩いていた2パーティなどによって救助活動が行われたが、2人死亡、3人怪我となった。