RSSセンター
メイン | 簡易ヘッドライン |


一般財団法人日本気象協会(本社:東京都豊島区、会長:松尾道彦)は、2011年10月12日(水)に全国・都道府県別の2012年春の花粉(スギ・ヒノキ、北海道はシラカバ)飛散予測(第1報)を発表します。また、詳細な情報を、「2012年春の花粉総飛散数 予測資料」として販売します。
2012年春の花粉の飛散数は、2011年の春に比べると30〜70%と少ないですが、例年に比べると多くの地域で同じかやや多い見込みです。
日本気象協会は1987年より花粉飛散予測と情報提供をおこなっていますが、長年の観測値から近年の花粉飛散数を分析したところ、増加傾向にあることがわかっています。2012年春は今年2011年のような大飛散にはならない予想ですが、例年どおりの注意が必要です。
この予測は、全国の今夏の気象条件を基に作成したもので、今後の花芽調査などのデータを基に内容を更新する予定です。今後も日本気象協会の花粉予測に注目いただき、来春の花粉対策に向け、お役立てください。
1. 全国予測の概況
|
概況 −例年並かやや多い、2011年比30〜70%− |
2012年春のスギ及びヒノキ花粉(北海道はシラカバ)の総飛散数は、中国・近畿地方から北海道にかけての多くの地域は例年並か例年よりやや多いでしょう。九州と四国地方は例年よりやや少ないでしょう。花粉の飛散数が多かった2011年の春に比べると少なく、30〜70%の所が多い見込みです。 |
|
|
|
花粉の飛散と夏の天候 −2011年夏は猛暑、日照時間に地域差− |
花粉の飛散数は夏の気象条件が大きく影響し、一般に気温が高く、日照時間が多く、雨の少ない夏は花芽が多く形成され、翌春の花粉の飛散数は多くなります。 |
花粉飛散数の推移 −飛散数は年毎に異なるものの、増加傾向−
|
|
花粉飛散数の推移(左:大阪市、右:東京大手町 日本気象協会の観測による) |
例年とは前年までの10年間の平均値としています。今回の予測では2002〜2011年の10年間の平均値になりますが、日本気象協会がおよそ15年間継続的に実施している花粉飛散数の観測によると、例年値は年々増加する傾向が見られます。花粉の飛散数は年々の変動を繰り返しながら、多くなってきています。
|
|
花粉飛散数10年平均値(例年値)の変化 |
2.地方概況
地方 |
花粉種別 |
予測の概況 |
北海道 |
シラカバ |
2011年夏の平均気温は平年より高く、日照時間は平年並になりました。降水量は太平洋側は平年より少なく、日本海側とオホーツク海側は平年並でしたが平年より多い所もありました。 |
東北 |
スギ |
2011年夏の平均気温は平年より高く、日照時間は平年並になりました。降水量は太平洋側は平年より少なく、日本海側は平年より多くなりました。 |
関東 |
スギ |
2011年夏の平均気温は平年より高く、日照時間は平年並、降水量は概ね平年並になりました。 |
北陸 |
スギ |
2011年夏の平均気温は平年より高く、日照時間は概ね平年並、降水量は概ね平年並になりました。 |
東海 |
スギ |
2011年夏の平均気温は平年より高く、日照時間は概ね平年並、降水量は概ね平年並になりました。 |
近畿 |
スギ |
2011年夏の平均気温は平年より高く、日照時間は平年並か少なく、降水量は概ね平年並になりました。 |
中国 |
スギ |
2011年夏の平均気温は平年より高く、日照時間は平年より少なくなりました。降水量は中国地方は平年より少なく、四国地方は平年より多くなりました。 |
九州 |
スギ |
2011年夏の平均気温は平年並、日照時間は平年より少なく、降水量は平年より多くなりました。 |
※言葉の説明
平年:1981〜2010年の平均値
例年:過去10年(2002〜2011年)の平均値
非常に多い :例年の200%以上
多い :例年の150%以上200%未満
やや多い :例年の110%以上150%未満
例年並 :例年の90%以上110%未満
やや少ない :例年の70%以上90%未満
少ない :例年の50%以上70%未満
非常に少ない:例年の50%未満