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一般財団法人日本気象協会(本社:東京都豊島区 会長:繩野克彦)は、2013年の梅雨(6月〜7月)の天気傾向に関する情報を発表します。
今年の梅雨は、九州から関東にかけては早い梅雨入りとなりましたが、北陸、東北の梅雨入りは平年と同じ頃になるでしょう。雨量は全国的に平年並みですが、6月後半から7月前半は西日本を中心に大雨となる日もありそうです。浸水害や土砂災害も予想されますので、ご注意ください。また、気温は6月中旬ごろに東日本から北日本にかけて低くなりますが、7月に入ると平年並みの蒸し暑さになるでしょう。なお、梅雨明けの時期は平年並みか早い見通しで、梅雨明け後は一気に本格的な夏の暑さとなりそうです。
◇梅雨入り
5月中旬に、沖縄と奄美では平年より遅い梅雨入りとなりました。その後、5月27日から29日に、九州から関東にかけて相次いで平年に比べて早い梅雨入りとなりました。特に、関東地方の5月29日の梅雨入りは、1951年の統計開始以来、2008年と並び3番目に早い梅雨入りでした。一方、北陸と東北はまだしばらく晴れ間のある日が続くため、梅雨入りは平年並みの6月中旬ごろになる見込みです。
◇6〜7月の雨量
梅雨期間中の雨量は全国的に平年並みになる見込みです。ただし、西日本を中心に、雨の降る日は例年より多くなりそうです。特にまとまった大雨となる恐れが大きいのは、九州から東海にかけては6月後半以降、関東や北陸、東北(特に南部)では7月上旬以降の梅雨末期になるでしょう。いずれも、寒気の南下や南からの暖かく湿った風の影響で、大気の状態が不安定になりやすくなると予想されます。大雨となった場合は、河川の氾らんや家屋の浸水、土砂災害などに十分ご注意ください。
◇6〜7月の気温
5月下旬は全国的に暑い日があり、西日本(近畿より西)では6月もやや気温の高い状態が続きそうです。一方で、東日本と北日本(東海・北陸よりも北)では6月中旬ごろに気温が下がり、梅雨寒となる日が続くでしょう。その後、7月に入ると気温は上昇し、蒸し暑く感じる日も多くなりそうです。なお、例年より少ない予想ですが、梅雨の晴れ間がある場合は、6月でも真夏のような暑さとなります。急に気温が上がると熱中症になるリスクが大きくなりますので、十分にご注意ください。梅雨明け後は一気に本格的な夏の暑さとなるでしょう。
◇梅雨明けの時期
今年の梅雨明けの時期は、平年並みか早くなると予想しています。沖縄・奄美では6月下旬ごろ、九州から東海、関東にかけては7月中旬ごろ、北陸や東北では7月の中旬から下旬のはじめごろでしょう。
本情報は2013年5月30日時点の予測資料から作成したものです。詳細については最新の気象情報(日本気象協会の気象情報サイト
http://tenki.jp/ )で確認下さい。
【参考:気象庁HP】 今年、平年、昨年の梅雨入り・梅雨明け時期
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(地域区分について)
*)九州南部:宮崎県、鹿児島県の本土、種子島、屋久島
*)九州北部:山口県、福岡県、大分県、佐賀県、長崎県、熊本県
*)東北南部:山形県、宮城県、福島県 *)東北北部:青森県、秋田県、岩手県