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2020年2月6日
今シーズンの雪は不安定
入山者は注意を!

(公社)日本雪氷学会北海道支部 雪氷災害調査チーム

 1月30日、トマム山(占冠村)三角沢上流付近で発生した雪崩により、スキーヤー1名が亡くなった。さらに、2月1日、敏音知山(中頓別町)で発生した雪崩により、スキーヤー1名が亡くなる惨事となった。

 (公社)日本雪氷学会北海道支部では、雪氷災害調査チームをこの2つの雪崩現場に派遣し、当該雪崩の調査および積雪の観測を行なった。その結果、雪崩の発生箇所、積雪状態、雪崩の規模など、雪崩のほぼ全容を把握する事ができた。調査結果から、今回の雪崩は積雪の中の弱い層(弱層)が破壊し、広い範囲で一斉に雪が崩れる面発生乾雪表層雪崩であったと判断された。北海道内の類似の斜面でも同様な雪崩が発生する危険性がしばらく続くと見られるため、入山者に注意を呼びかけたい。

 表層雪崩は積雪中にある「弱層」と呼ばれる力学的に弱い層に起因することが多い。弱層は上下の積雪層と結びつきが弱く、弱層の破壊によってその上に積もった雪が雪崩となる。トマム山では降雪の結晶形が結びつきづらいサラサラな雪(降雪結晶系)の弱層、敏音知山では一旦積もった雪が温度差でポロポロと崩れやすい霜の結晶に変態した雪(霜系)の弱層がみられた。この上に雪が載ると、雪崩の危険性が増すこととなる。

 北海道の山では、近年良質なパウダースノーを求めて入山するスキーヤーやスノーボーダーが急増し、雪崩による事故の増加が懸念されている。今回の調査の他にも、手稲山パラダイスヒュッテ近隣で積雪の安定度をチェックするテストを実施したところ、弱層が確認できた。今シーズンは少雪が続いていたが、ここに来てまとまった降雪があり、弱層の上に雪が載った不安定な状況であることが予想される。入山者にはくれぐれも慎重に行動するよう注意を喚起したい

雪氷災害調査チーム
 (公社)日本雪氷学会北海道支部では、社会貢献活動の一環として雪氷災害調査チームを2007年11月に結成した。道内で発生する雪氷災害現場に速やかに出動し、災害の実態やその原因を調査・把握し、求めに応じて災害への対処法やさらなる災害の防止軽減のための指導・助言・提言を行なう事がチームの目的。
 今回のような山岳地帯での災害の場合を想定し、円滑で安全且つ素早い調査活動の実施を目指して、予め研究部門と山岳ガイド部門からなる専門チームを待機させている。


備考:道政記者クラブで行った記者会見のことがNHKで放送されました。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20200206/7000017711.html
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