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feed 140216野谷荘司山雪崩事故・調査報告 (2014-3-10 12:00:11)

2014年2月16日に岐阜県・白川村の野谷荘司山で発生した2件の雪崩事故の調査を行ないましたので、その概略を速報としてお知らせ致します。数値等は速報値ですので、この後、変更される可能性もあります。
   
   
■事故1■
●データ●
日付: 2014年2月16日
時間: 9時30分頃
場所: 野谷荘司山(1200m付近・北東斜面・ 地形図
種類: 面発生乾雪表層雪崩
規模: サイズ2(厚み50cm、流下標高差約200m)
弱層: 不明
滑り面: 融解凍結クラスト
  
●行動●
グループ: 2人
種別: 山スキー(テレマーク)
内容: 登山口より野谷荘司山東の尾根を登り、1380m付近まで到達。北面を白谷に向けて滑走した。先頭の1名が滑走中に雪崩が発生し、巻き込まれた。後続の1名は発生を目視できなかったが、約1分後に滑走を開始し、雪崩発生を認識した。ビーコンによる捜索中に目視によって部分埋没した遭難者を発見、掘り出した。岐阜県防災航空隊により搬送されたが、遭難者は脳挫傷により死亡。
   
   
■事故2■
●データ●
日付: 2014年2月16日
時間: 12時00分頃
場所: 野谷荘司山(1250m付近、北東斜面・ 地形図
種類: 面発生乾雪表層雪崩
規模: サイズ1(幅5m、厚さ10cm、長さ約100m)
弱層: 不明
滑り面: 不明
  
●行動●
グループ: 単独
種別: 登山(スノーシュー)
内容: 登山口より野谷荘司山東の尾根を登り、1350m付近まで到達。強風で登頂を断念し、斜面が硬いため、尾根の北面約50mの斜面を下山中、1250m付近で雪崩が発生し、巻き込まれた。流される途中で左足のスノーシューの爪が引っかかり、下肢を骨折。部分埋没したものの自ら脱出し、救助を要請。岐阜県の防災航空隊により救出された。
   
   
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事故1(A1)と事故2(A2)はいずれも北東斜面で発生した。事故1の×は埋没点。P1とP2は積雪断面調査を実施した場所。
  
■現地調査報告■
事故翌日の17日、JAN会員2名が現地調査を実施した。調査にあたり地元の方から「三方岩岳の南斜面での事故」との情報を頂き、南斜面を中心に事故現場を探したため、当該破断面の発見に至らず、事故現場での調査はできなかった。しかし、南斜面で積雪プロファイル(P1)、南東斜面では自然発生していた雪崩の破断面データ(P2)を採取した。以下はその概略。
  
●雪崩発生状況●
2月17日は視界が悪く、非常に限定的な観察であったが、南面では17日の日射で発生したと思われる複数のサイズ1〜1.5の点発生雪崩、南斜面の1000m付近の風下斜面で二つの面発生雪崩を観察した。また、白谷を挟んで北面からは複数のサイズ1〜2の雪崩のデブリが堆積区付近で観察された。いずれも斜度30〜40度の急斜面から発生した模様で、発生区は視界不良のため確認できなかった。後日、事故関係者からの情報により事故1の位置が特定され、それにより、この時に観察したサイズ2のデブリが事故1であると判明した。
   
●積雪構造●
気温の上昇により1000m付近では南面、北面共に積雪表面はモイストで、積雪上層はソフトスラブを形成していた。また、2月8日および2月14日の南岸低気圧によってもたらされた思われる低密度の層がその下に存在し、ゆるやかな逆構造であった。雪面から50〜60cm下にある2月4日埋没と思われる融解凍結層付近での温度勾配は解消しており、含水率はモイスト。しかし、この境界面において、コンスタントなテスト結果(コンプレッションテストでSCの破壊。 SPIN No.37 参照)が出た。一方、自然発生していた雪崩の破断面での調査では、新雪内の脆弱性( SPIN No.39 参照)が確認された。
   
●コメント●
事故1および2共に原因となった弱層は不明。南東斜面で観察された自然発生の雪崩破断面データより、南岸低気圧がもらした低密度の新雪内の脆弱性あるいは融解凍結層の上に形成したこしもざらめ雪の2つの可能性がある。事故当日、北東斜面は、北からの風に曝されており、積雪表層はスラブの傾向を強めていた。
   


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