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履歴  

2014年2月14日13:00 Ver.1公開  

災害調査 課題名  

研究代表者雪氷災害調査チーム・阿部幹雄実施期間平成25年度
研究参加者澤柿教伸(北海道大学)
原田裕介(寒地土研)
大西人史(三段山クラブ)
小田克大(ノマド)

[目  的]  

  • 2014年1月16日にニセコアンヌプリ西斜面で発生した雪崩の調査。

[災害の概要]  

  • 1月16日午前11時5分ごろ、後志管内ニセコ町のニセコアンヌプリ(1308メートル)山頂付近の鉱山の沢(通称バックボウル)で雪崩が発生し、スキーをしていたガイドと外国人の男女2人が巻き込まれた。ニセコ・ヒラフと花園スキーパトロール隊に救助され約4時間後に下山。ガイドが右腕を骨折,2名はそれぞれ右足ねんざと右膝脱臼のけが。

[実施内容]  

  • 17日7:00に札幌を出発
    ゲートが開いているので、現場がスキーヤーらに荒らされる可能性があると判断し、一部聞き取り調査を後回しにして雪崩現場へ入ることを決定
  • 9:30 ニセコ・モイワスキー場でニセコ雪崩調査所の新谷氏から情報収集
  • 10:30 ニセコ・アンヌプリスキー場事務所
  • 11:00 アンヌプリ2番ゲートから山頂へ登り、雪崩現場へアプローチする
  • 鉱山の沢の滑走者が非常に多く、雪崩発生地点の確認が困難だったが、走路跡・破断面らしきものを発見
  • 破断面の痕跡2箇所で断面観測
    • 積雪構造
    • 雪温
    • 密度
    • 硬度
  • 発生区から埋没点推定箇所へ走路跡をGPS測量・写真撮影
  • 16:55 アンヌプリスキー場に下山
  • 18:30 ニセコ・ヒラフスキー場で救助にあたったガイドに聞き取り調査

[成果と効果]  

<雪崩の概要>  

概要発生地点北海道ニセコ町ニセコアンヌプリ鉱山の沢(通称バックボウル)
急斜面から緩斜面へ変化するカール地形の南西向き斜面
発生日2012年1月16日午前種別面発生 乾雪表層雪崩トリガー不明
破断面(調査地点)緯度N42˚52'23.9''経度E140˚39'14.5''標高1,154m
方位北東斜度35-45°状況ノール地形(発生区から末端は見えない)
雪質新雪-こしまり 降雪結晶 径0.5-1.0mm(写真参照)
破断面からデブリ末端まで距離225m(沿面距離276m)標高差157m走路の幅10m
埋没地点の位置緯度不明経度不明標高不明

<写真>  

2014-01-17.jpg
587x407 98.1KBニセコアンヌプリ雪崩現場地図-S.png
889x867 623.8KB
1月17日の調査行動ログ雪崩現場地図
最初のピットを×A,破断面のピットを×Bと記しています。
P1170087.JPG
3968x2232 2006.4KB
 : OLYMPUS IMAGING CORP.
 : TG-2
 : 2014-01-17 13:32:50
 : 1/2000
 : f/8.0
 : 25mmニセコアンヌプリ雪崩範囲写真.jpg
1024x683 209.6KB
・破断面付近のシャベルコンプレッションテストでは、
雪崩発生後もスキーやスノーボードの進入があったため、
弱層より上部の積雪(以下、上載積雪)は凹凸した不規則
な破壊となった。
但し、調査地周辺をスキーで走行したところ上載積雪に亀
裂が入り、板状に破壊するケースも見受けられた
(A地点付近)。
雪崩範囲写真
DSC02243.jpg
800x533 196.2KBIMG_1537.jpeg
1280x854 181.4KB
ピット調査(B地点)の様子ピット調査(B地点)の様子
P1170097.jpeg
910x512 72.5KBsnow2.jpg
1411x1182 242.8KB
 : NIKON
 : COOLPIX S9300
 : 2014-01-17 15:33:55
 : 10/600
 : f/11.1
 : 93mm
断面観測弱層:積雪表面から16cm下の降雪結晶の形状が残る
   新雪(六花結晶の残骸)こしまり雪の層
(格子間隔1mm)

<破断面調査結果>  

調査日2014年1月17日入山10時〜下山16時40分(現場:12時00分〜15時30分)
天気晴れ一時地吹雪気温-8.8℃(14時30分)北西の風弱い(14時30分)その後、断続的に強くなる。
破断面調査地点位置N42°52'23.9" E140°39'14.5"標高1154m植生樹木はほとんど無い
積雪深4.5m以上(調査は、積雪表面から160cmまでで実施)平均雪温-11.2℃平均硬度38.45kN/m2
傾斜38°(走路の傾斜:41°)斜面方位南西見通し角35.7°(デブリ末端−破断面)
備考弱層:雪面から16cm下の降雪結晶の形状が残る新雪(六花結晶の残骸)・こしまり雪の層
  (ただし、雪崩発生後に圧密や風による削剥等が考えられる)
小さな沢地形に破断面
破断面付近以外には、顕著な弱層は見受けられなかった。
バーブテストおよびCTでの結果無し。
P1170098v3.jpg
383x694 55.5KB140117断面観測v3.jpg
849x615 93.2KB
観察した断面の写真雪面から160cm深さまで調査を実施した。
実際の積雪深は4.5m以上であった。
図の青点線は、左写真の青点線に該当する。
高さ(cm)雪質粒径(mm)
07++1.0-2.0
716++1.0-2.0
1627+/1.0-2.0,0.1-0.2
2745+/1.0-2.0,0.1-0.2
4560+/1.0-2.0,0.1-0.2
6070+/1.0-2.0,0.1-0.2
7080+/1.0-2.0,0.1-0.2
8089/+1.0-2.0,0.1-0.2
89116/+1.0-2.0,0.1-0.2
116160●●0.1-0.2
表面からの深さ(cm)備考雪温(℃)高さ(cm)硬度(kN/m2)ヘッド直径(m)面積(m2)プッシュプルゲージ計測値(N)高さ(cm)密度(kg/m3)重量(g/100cm3)
0表面-8.60
5-8.545.020.0130.0001327320.80.60.641201311
10-8.1127.030.0130.00013273210.811295109
15-7.3227.030.0130.0001327320.811227587
20-6.13818.080.0130.0001327322.72.22.3381251213
25-6.35371.820.0130.0001327329.48.610.6531751718
30-6.56527.880.0130.0001327323.23.74.2651901919
35-8.47530.390.0130.0001327324.43.74751952019
40-10.48556.50.0130.0001327326.67.98851701717
45-11.410372.070.0130.0001327329.8108.91031952019
50-11.613888.650.0130.00013273211.412.711.21382002020
55-11.9
60-12.6
65-12.5
70-12.7
75-13.1
80-13.1
90-13.2
100-13.5
110-13.8
120-14.1
130-14.3
140-14.2
150-14
160-13.5

[成果の発表・貢献]  


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